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ちゃんと今日も目が覚めたのは 君と笑うためなんだよ
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「ねじの回転」が面白かったです。恩田さんは「三月は~」と「ドミノ」を読んでちょっと敬遠気味だったんですけどこれは本当に面白かった。栗原中尉が艶っぽすぎてどうしようかと(笑)恩田さん絶対栗原好きだよね。
この2月26日を繰り返すっていう発想がね。すごいな。「二度目の鈴木侍従長殺害に向かっている」ってくだりがなんか好き。本文で「二度目の」に濁点付いてるあたりも。
未来人側の主人公はマツモトだったんだろうな~。もっと最初からマツモトに焦点を当てた書き方をしてくれればわたしのテンションはもっと上がったと思う。牛乳瓶の鳴る音っていうモチーフが妙に不気味で良かったです。なんかあれ怖いよね…。
そ して恩田さんが苦手だと思った理由なんですけど、もしかしてこのひとのテンションについていけてないから…?と思いました(笑)「あー書いてて楽しそうだ なー」っていう冷静な感想が先に来ちゃってる気がするwあと…なんていうのか、視点が神の視点なんだよね。外界で動いてる人間たちを高いところから見下ろ してる感じ。だから安藤だったら安藤の視点で見た世界とか、感じたことととかじゃなくて、一番上にある目が安藤の行動を見てるっていうような記述になって るんだよね。臨場感がないってことなんだと思うんだけどもっとしっくりくる言い方もあるはずなんだよなあ。なんだろう。それとマツモト云々のとこでも言っ たけど、そうやって登場人物を俯瞰してる形になってるから、誰か一人の視点に絞られない。主人公が生まれなくて集団が主人公になるんだよなぁ。誰か一人を 主人公のポジションにつけて欲しいわたしとしては「ううーっ」ってなります(笑)

なんか思わず恩田さん語りになりましたけど、私は恩田さんの小説がこんな感じに見えるってことで全然悪口とかじゃないです(笑)小夜子シリーズは読んでみたいなー。
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なんか世の中の流れがこの本を読んだら深いことを考えて深いことを言わなきゃいけないみたいな感じになってるような気がするんだけどそんなの関係ない勢いで感想書くよ。

さらーっと読了。そのことについては後で書くとして、うん、なんというか、この本はいじめの話でもないし斜視の話でもないしもちろん暴力の話でもないんじゃないかなあと思いました。そういう話題が出ててそういうことも考えなきゃいけないなあと思わないでもないけど、でもこれまで読んだよって人の話聞いててもこれ読んでいじめとか斜視とかそういうのを問題意識化するとか言ってるひとたちってばかじゃないかなあと思っまあいいや。とりあえずわたしはそういうのちょっと違うと思ったんだよなあ。
というか読んでいて本当に違和感があって、それは何かっていうといじめの場面はすごく酷くて社会的なのに、人との会話とか言ってることとか考え方とかがものすごく地に足が着いていなくて、小説的なことなんだよね。うーんわたしの感覚だからわからないけども、医者との会話で「~まあ斜視のままだとフライが取れないからね」「とれませんね」と僕は言った。なんて箇所がすげー小説的というかシュールと言うか言いたくないけど伊坂的というか。ああ、そう会話の反復が多いんだ。わたしはそういうのすごく好きなんだけどこの小説の内容からいうとそのへんの文章はもうちょっとリアリティあっていいんじゃないかなあと思うんだよね…。わたしの感覚。ストーリーと文章がアンバランスなんだな。
もしかしたらそれが狙いなのかもしれないけど。いじめとか斜視っていう本来なら社会派小説になりそうな題材を使ってるのに、思考とか解決方法がものすごく抽象的だし文学的なんだよね。それが新しい…のか!?そういう意味では評価されてもいいような気がしてきた。ていうか09年度すごい注目されてたけどなんでなんだ?そのへんよく知らないんですけど。帯には善悪の根源を問うとか書いてあるけど…うんまあ…まあそうなんだけどさ。
それで最初に言ってたこれが何小説かってことなんだけどもはや百瀬くんとしか(笑)百瀬くんを書きたかったんでしょ作者は?とまで思ってしまうくらい百瀬のキャラが立ってたなあ。百瀬の言ってることがそのままこの小説が何かってことになるような気がするんだけどどうだろう。ただそれだけ。ただそういうお話があるだけだよっていう。だって何もメッセージ性を感じるわけでもないし問題意識だって読んだ側が勝手に引き起こしてるだけで作中で考えろなんて言われてないし。…わたしが読み取れてないだけか?笑
それと百瀬とコジマの言いたいことはすごく詳しく書かれてたけど僕の言いたいこととか考えってあんまり出てなかったよね?ていうかいま思ったけど僕の名前出てなくね!?やべーいま気づいた…すげえ…。で、だから、全体的には主人公が現在状況について周りからやいやいいろんなこと言われてあーどうしようって話に見えた。いいとか悪いとかじゃなくて。そうだ、百瀬がみんなやりたいことやってるだけで善とか悪とか何も考えてないよ、お前だってやりたいようにやりゃいいじゃんって言ってるのに対して、「その通りだ、ならどうして僕はそれができないんだ?」って自問してるところがすごく好き。意味なんてないからできるかできないかだよっていうの。ああ…そういえばこの小説通してここが一番いいな。なんでだろうとか考えてみたいけどめんどいからやめる。
あと、ちょっとふざけたこと言うけど二ノ宮と百瀬おかしくない?主に二ノ宮がおかしくない?明らかに百瀬のこと意識しまくってるだろwここ精神的に圧倒的に二ノ宮<百瀬だと思う。百瀬が何考えてるかわからないから二ノ宮がものすごく恐れててでも気になるみたいな構図しか浮かばないんですが。二ノ宮攻めるなら百瀬使ったほうがいいよ。この二人の関係は何かしら説明入るかなと思ったりもしたけどそんなことなかった。まあそうですよね。
そうそう、あとさらーっと読めたとか言ったけど、それは読みやすかったとかいうんじゃなくてそういう問題ではなくて重量感がないというか、文章を読んでる感じがしないというか。かといって流してるわけでもなくてなんだ…読むのに時間を使った感じがしない。「読んだ!」って感じがしない。文章と文章の連続でそこに二次元の時間軸があるように思えなかった。文学って本来そういうものなのか?自分でなに言ってるかわからなくなってきた。誰かわからないかな…このさらっと感(笑)

ふむ。なるべく完結に書こうと努力したんだけどなんだこの有様は^^しかもまだあんまり語り足りないぞ!!
ちょっともっと萌える小説いっぱい読んだのになぜこの感想を書いてしまった自分!
それとやっぱりたたんだ方が良かったかな。少ししたら直します。他の本の感想も書けたら書きにきます。

レディ・ジョーカーの文庫が気になるこのごろです。速読に定評のある友達が授業中横で読んでたんですけど、それでも「堅い」と言わせる高村文学まじぱねえと思いました。
感想書こうかなどうしようかなと迷ってるうちに過ぎてしまった本たちについてちょっと。目標は5行以内におさめること。

光/三浦しをん
ううむ。「暗い話を書こう」と思って書いた暗い話って感じかなあ。最初の美浜島が全滅するあたりがあんまりリアリティがないのにその後の話がすごくリアルにどろどろに進むので(笑)そのアンバランスさをずっと引きずってました。
しかし信之の好きになれなさ!これはしをん嬢の計算なのか…。それに比べて輔が愚かな子になり切らなかったところにしをんさんのキャラクター愛を感じましたw輔のもとに信之が来て「ああ、来てくれたんだ」って独白するくだりが「三浦しをんだ」と思いました。すごく好きですこのシーン。信之が本当にこれっぽっちも善意がないところが余計にいい。
でもやっぱり個人的にしをんさんは、わかりやすく暗い話を書かれるより切なさいっぱいの青春モノを素直に書いてくれたほうがこっちは(いい意味の)欝になります、、5行…だと…

星降り山荘の殺人/倉地淳
犯人の動機のネタバレをされて興味が湧いたので。っていうとまるで最低ですね(笑)その通りです。
なんだかんだでこれはアンフェアだと思います!はぁ!?ええええ!!で終わった。読者に挑戦してるらしいけどわかんないわかんない^^
それにしても倉地さんの文章は変に癖があるなー。わかりやすい特徴はないのに、なんか独特だなあってわかる…そして無邪気な残酷さがあると思うのはさすがにわたしだけ…なのか?

さらば、荒野/北方謙三
なんという、コテコテのハードボイルド!!
五條さんや柴田さんを読みながらハードボイルドなんて言っていた自分を見直したくなりました。ハードボイルドとはこういうものですね!ヘタレなんて出てこないんですねわかりました^^^
ほんっともう、コテコテすぎて読んでてむずむずしたんですが、全10巻…だと…。あちこちで評判を聞くのでできれば一緒に萌えたいのですが(笑)2巻に進むかと言われるとどうしよう。
雨のイメージがすごく強い小説だったなあ。藤木さんがもう…!「ひどいひとだ、あなたは」って4回くらい言ってなかった?なにその憂いを帯びたセリフ!艶っぽいんだよ!!5行規制なんてもう知りません

あと、まともに村上春樹を読んだことがなかったので借りたスプートニクを読みました。
村上春樹…えー!?って思いました、なにって文章が。あんなにみっしり詰め込まれまくったものだとは思ってなかったので。だってこんなに日本人に広く広まっているのに!もっとリアリティのあるさくさく読めるようなもんだと。まあさくさく読めないこともありませんが。ていうかこの文章が受け入れられるなら皆川博子とか津原泰水とかもっともっと一般に広まってしかるべきじゃないの?何なの?すべてハルキ補正なの?みたいなことをスプートニク読んでからいろんなひとに言いまくってるのにまだ満足しない。
とりあえず先輩後輩がハードボイルドをおすすめしていたのでそれ読んでみたいと思います。ねじまき鳥も読みたい。
またもや積んでいたものを。守り人シリーズは読み始めるまでが長い…。その後は一気に読めちゃうんですけどね。ちょっと京都を旅行してきたんですがその間と帰るまでの新幹線で読み終わってしまった。旅行中に1冊読み終わすなんてバカの所業じゃ…一人旅ならまだしも。
そして表紙の少年はチャグムとばかり思っていたので彼の登場を今か今かとまってました。いや…さすがに三分の一で気づきましたけどね。あとがきでも言われているようにバルサの過去清算の話だったのかというところ。カームは登場した瞬間からバルサ側だろと思ってました。でも思ったより思い切りが付いてなかったのが残念wあと…最近のハードボイルド洪水のせいなのかユグロのようなテンプレ悪役というか、悪役をやるために生まれてきたような悪役に、いいの!?ねえこれでいいの!?ってなってました(笑)児童書児童書。でも、槍舞いのシーンのバルサとジグロは良かった…!ジグロのバルサへの憎悪が。この感情を描いてくれてありがとう上橋さん!というか、バルサの父の暗殺とジグロの追手との云々がこんなに次巻で生きてくるとは思ってませんでした。そのあたりにすごく感動。つながってるよ!
とりあえず、全章を通してバルサがかっこよすぎてどうしようかと思います。カームが対峙したバルサを思い出しているシーンなんか思わず「カームGJ!」って拳作っちゃうくらいだよね。中年女性をこんなにかっこよく描ける上橋さんすごい。かっこいいヒロインにドキドキできるわたしはまだまだ大丈夫だな(笑)
そして闇の主人公はカッサなんですけど、彼とても頑張っていていいショタ!(゜∀゜)と歓喜してしかるべきところなんでしょうが、名前の語感からどうしてもカッツ@アニメ版精霊ヴィジュアルで読み進めてしまったためその魅力を味わえずに終わってしまった。無念すぎて寝れません。でもカッサ、最後にバルサが金の輪をやるほど、そんなにバルサが入れ込むほどすごい少年っぽく書かれていたっけ?これもカッツのせい?
神山さんの解説は爆笑させていただきました。失礼ながら(笑)あと夢のあらすじをみたらなんか盛大にタンダ×バルサなんですか?楽しみすぎるんですけど。誰か…!

そのうちまた書きたいんですが、一瞬の~読破したのと、有栖川さんのホラー読みました。有栖川さんのは新しいイメージがありましたがなんだかんだで1年前なんですね。図書館で予約いっぱいなのを覚悟していたら全然そんなことありませんでした。とりあえず、有栖川さんが「なんとなくかっこいい男」を描こうとすると全員火村になることがわかりました(笑)

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